「え、あの物件、もうないんですか…?」インターネットで理想の物件を見つけ、いざ問い合わせてみたら「すでに契約済み」「他の物件を紹介します」と言われた経験はありませんか?それは、もしかしたら「おとり物件」かもしれません。この記事では、おとり物件の手口や見分け方を徹底解説。さらに、被害に遭った場合の通報先や、安心して物件を探すための対策まで、具体的な方法を紹介します。
「え、あの物件、もうないんですか…?」インターネットで理想の物件を見つけ、いざ問い合わせてみたら「すでに契約済み」「他の物件を紹介します」と言われた経験はありませんか?それは、もしかしたら「おとり物件」かもしれません。この記事では、おとり物件の手口や見分け方を徹底解説。さらに、被害に遭った場合の通報先や、安心して物件を探すための対策まで、具体的な方法を紹介します。

インターネットでの部屋探しが一般化する一方で、「問い合わせたら空いていなかった」という経験をする人も少なくありません。その原因の一つが、おとり物件の存在です。まずは、おとり物件がどのようなものなのかという基本的な定義と、なぜ今もなお問題となっているのかを理解することが、安心して物件探しを進める第一歩となります。
「おとり物件」とは、実際には存在しない、すでに契約済み、あるいは募集条件が異なるなど、顧客を誘引するためだけに掲載される虚偽の物件情報のことです。魅力的な条件でインターネット上に掲載し、問い合わせてきた顧客に別の物件を勧める手口が一般的です。
このような行為は、消費者を誤解させる「不当表示」にあたり、景品表示法や宅地建物取引業法で厳しく規制されています。特に宅地建物取引業法では、おとり物件の掲載を「誇大広告等の禁止」として明確に禁じており、違反した業者には業務停止命令などの行政処分が科される可能性があります。
不動産業者がおとり物件を掲載する背景には、いくつかの要因があります。主な目的は、魅力的な物件情報を提示することで多くの顧客からの問い合わせを集め、来店や相談につなげることです。
ただし、空室状況は日々変動するため、意図的な虚偽ではなく「情報更新のタイミングのズレ」で発生するケースも少なくありません。たとえば、物件情報の更新ルールが「2週間以内の更新」など一定の基準を満たしていても、その期限を待たずに先に申し込みが入り、掲載中に募集が終了してしまうことがあります。
このように、悪意がある場合だけでなく、流通のスピードと更新サイクルの差によって“結果的に”おとり物件のように見えてしまうこともある点は知っておくと安心です。
一方で、問い合わせの過程で顧客の希望条件を把握し、条件に合う別の物件を案内する流れになることもあります。そのため、「問い合わせたら埋まっていた=必ず悪質」とは限らないことを前提に、冷静に状況を見極めることが大切です。
おとり物件の巧妙な手口に騙されないためには、いくつかの重要なサインを知っておくことが大切です。ここでは、物件探しをする際にチェックすべき5つのポイントを解説します。これらのポイントを押さえることで、怪しい物件を見極める力を養い、安心して部屋探しを進められるでしょう。
「こんなに良い物件が、この家賃で?」と感じたら、まずは疑ってかかりましょう。おとり物件の多くは、周辺の類似物件と比較して極端に安い家賃設定で掲載されています。
魅力的な価格で目を引くことで、問い合わせを誘発するのが狙いです。気になる物件を見つけたら、必ずその地域の家賃相場を複数の不動産情報サイトで確認し、あまりにもかけ離れている場合は注意が必要です。
掲載されている写真が、まるでCGのように完璧すぎたり、プロが撮ったような美しい写真ばかりで現実離れしている場合も警戒が必要です。
また、複数の物件で同じ写真が使い回されているケースや、物件の全体像が分かりにくい写真ばかりが掲載されている場合も、おとり物件の可能性が高いです。写真だけでは判断できない部分が多すぎる物件は、詳細な情報を確認する前に疑いの目を持つことが賢明です。
問い合わせた物件の内見を濁されたり、「今すぐには内見できない」「もうすぐ契約が決まりそう」といった曖昧な返答をされたりする場合は注意が必要です。
おとり物件の場合、そもそも存在しないか、すでに契約済みの物件であるため、内見に応じることができません。代わりに「まずは来店してください」と執拗に別の物件を勧めようとする業者は、来店をきっかけに別の物件を契約させようとしている可能性が高いでしょう。
※ただし、募集が終了した直後で内見ができないケースもあるため、「いつ埋まったのか」「同条件で近い物件はあるか」などを確認すると判断しやすくなります。
物件の所在地が漠然としていたり、築年数、構造、間取り図、設備などの詳細情報が極端に少ない物件も、おとり物件の可能性を疑いましょう。
詳細な情報がないことで、かえって「どんな物件だろう?」と興味を引かせ、問い合わせを促すのが狙いです。具体的な情報がほとんどないにもかかわらず、問い合わせ先への誘導ばかりが目立つ物件は、慎重に判断する必要があります。
物件について問い合わせた際、担当者からの返答が遅い、質問への回答が曖昧、またはすぐに別の物件の紹介に切り替えようとする場合も注意が必要です。
おとり物件を扱っている業者は、掲載物件に関する具体的な情報を持っていないか、回答をはぐらかすことで、本命の物件へ誘導しようとします。誠実な不動産会社であれば、問い合わせに対して迅速かつ的確な情報を提供してくれるはずです。

おとり物件の巧妙な手口を見破るだけでなく、最初から騙されないための対策を講じることも重要です。ここでは、物件探しを始める前と、実際に内見する際に気をつけるべきポイントを解説します。
物件探しを始める前に、いくつかの準備をしておくことで、おとり物件に遭遇するリスクを減らせます。
まず、周辺エリアの家賃相場を把握しましょう。複数の不動産情報サイトや地域の不動産会社のウェブサイトで、希望する条件(間取り、築年数、駅からの距離など)に近い物件の家賃を調べておくことで、明らかに安すぎる物件が「おとり物件」である可能性に気づきやすくなります。
次に、複数のポータルサイトや不動産会社を比較利用することも効果的です。同じ物件が異なるサイトで掲載されている場合、情報に差異がないかを確認できます。また、問い合わせを検討している不動産会社についても、インターネット上の口コミや評判を事前にチェックし、悪評がないかを確認しておきましょう。
実際に物件を内見する際にも、おとり物件かどうかを見極めるための重要なチェックポイントがあります。内見時には、物件そのものの状態(清潔さ、設備の動作確認、傷や汚れの有無など)を細かく確認するのはもちろんのこと、周辺環境(騒音、日当たり、交通量、近隣施設など)も自分の目で確かめるようにしましょう。
また、担当者の対応にも注意を払う必要があります。物件に関する質問に対し、具体的に答えてくれるか、曖昧な説明でごまかそうとしていないかを確認してください。
もし、内見を急かされたり、他の物件ばかり勧められたり、契約を強く促されるような場合は、一度立ち止まって冷静に考える時間を持つことが大切です。その場で焦って判断せず、疑問点は解消し、納得がいくまで検討する姿勢を忘れないでください。
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初めてでも安心!不動産物件の選び方のコツと注意点について解説
もしもあなたが「おとり物件かもしれない」と感じたら、適切な機関に通報することで、悪質な業者への対策を講じることができます。ここでは、具体的な通報先とその方法について解説します。
おとり物件に関する通報は、以下のような様々な機関で行うことができます。それぞれの機関が異なる役割を担っているため、状況に応じて適切な窓口を選びましょう。
消費者庁・国民生活センター
景品表示法違反(不当表示)の疑いがある場合、消費者庁に通報できます。また、国民生活センターでは、消費生活に関するあらゆる相談を受け付けており、おとり物件に関する相談も可能です。
不動産公正取引協議会
不動産の表示に関する公正競争規約に違反している場合に通報できます。不動産広告の適正化を目的とした団体です。
宅地建物取引業協会(都道府県庁の宅地建物取引業免許所管部署)
宅地建物取引業法に違反する行為があった場合、各都道府県の宅地建物取引業免許を所管する部署に通報できます。これは、業者への行政指導や処分につながる可能性があります。
各不動産ポータルサイト
掲載されている物件がおとり物件であると疑われる場合、各ポータルサイトの通報窓口から情報提供が可能です。サイト運営会社が調査を行い、悪質な物件や業者に対して掲載停止などの措置を取ることがあります。
スムーズな通報と効果的な調査のためには、以下の情報をできるだけ詳しく準備しておくことが重要です。
これらの情報は、通報先の機関が事実確認を行う上で不可欠です。
通報後、各機関は提供された情報に基づいて調査を開始します。消費者庁や不動産公正取引協議会、都道府県庁は、景品表示法や宅地建物取引業法に基づき、業者への行政指導や処分を検討します。ポータルサイトは、掲載規約に基づき、物件の削除や業者への注意喚起、場合によっては掲載停止措置を取ることがあります。
通報が必ずしもすぐに解決につながるわけではありませんが、多くの通報が集まることで、問題のある業者に対する監視が強化され、行政処分やポータルサイトからの排除につながる可能性が高まります。
また、匿名での通報を受け付けている機関も多いため、個人情報が特定されることを心配せずに通報することも可能です。あなたの通報が悪質な業者をなくし、他の被害者を守る一歩となります。

おとり物件に遭遇した際、「通報したらどうなるの?」「匿名でも大丈夫?」といった疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、よくある質問にお答えします。
おとり物件を通報した場合、その後の展開は通報先や業者、事案の悪質性によって異なります。多くの場合、通報を受けた機関は事実確認を行い、該当業者への指導や注意喚起を行います。悪質なケースや繰り返し通報がある業者に対しては、改善勧告が出されたり、場合によっては行政処分につながる可能性もあります。
個人の被害が直接的に回復されるケースは少ないかもしれませんが、通報は悪質な業者を是正し、業界全体の健全化に貢献する重要な行動です。
基本的に、消費者庁や各不動産ポータルサイトなど、多くの通報先では匿名での通報を受け付けています。匿名通報のメリットは、業者からの報復などを気にせず通報できる点です。
ただし、匿名通報の場合、詳細な聞き取りができないため、情報が不十分だと調査が進まない可能性があります。より確実に業者を特定し、適切な対応を促すためには、連絡先を伝える方が効果的な場合もあります。
おとり物件を通報する際には、具体的な証拠があると、通報内容の信憑性が高まり、調査がスムーズに進みます。以下の情報をできる限り集めておきましょう。
これらの証拠を揃えておくことで、通報の信頼性が格段に向上します。
また、内見予約ができる比較サイトを活用し、実際に複数内見に行ってみることもおすすめです。
参考:不動産の窓口や内見予約におすすめの予約システム比較ランキング9選!|無料の予約システムタダリザーブ
この記事では、おとり物件の巧妙な手口から、具体的な見分け方、そして万が一遭遇してしまった場合の通報先と方法まで、幅広く解説してきました。インターネット上の物件情報には便利な反面、悪質な「おとり物件」が潜んでいる可能性があることを理解し、賢く対処することが重要です。
家賃が安すぎる、内見を拒否される、情報が少ないといったサインを見逃さず、常に冷静な判断を心がけましょう。そして、もしおとり物件に遭遇したと感じたら、消費者庁や不動産公正取引協議会、各ポータルサイトの通報窓口へ情報提供することも検討してください。あなたの行動が、より安心して部屋探しができる環境づくりにつながります。この記事で得た知識を活かし、安心で確実な理想の部屋探しを実現してください。
エアドアでは、管理会社と直接連携したリアルタイムの空室データを掲載しているため、おとり物件なしで安心して探せます。自分で比較検討しやすく、仲介手数料は最大無料(一部物件)も。内見予約から契約までオンラインで完結でき、忙しい方にも最適です。ぜひ、お気軽にご相談ください。