築年数とは?基本知識を確認
まずは築年数に関する基本的な知識を整理しておきましょう。
築年数の定義と数え方
築年数とは、建物が完成(竣工)してから現在までの経過年数のことです。たとえば2020年に建てられたマンションは、2026年時点で築6年にあたります。なお、築1年未満でまだ誰も入居していない物件は「新築」と呼ばれ、一度でも入居者がいた物件は「築浅」と呼ばれます。築浅に明確な定義はありませんが、一般的には築5〜10年以内の物件を指すことが多いです。
築年数と耐震基準の関係
築年数の目安を考えるうえで欠かせないのが、耐震基準の知識です。日本の建築基準法は1981年6月に大幅に改正され、「新耐震基準」が導入されました。新耐震基準の建物は、震度6強〜7程度の地震でも倒壊しない設計が求められています。さらに、木造住宅については2000年6月に「2000年基準」が導入され、耐震性がさらに強化されています。築年数の目安として、耐震性を重視する場合は1981年6月以降に建てられた物件を選びましょう。
【築年数別】賃貸物件の特徴と目安
築年数の目安を4段階に分けて、それぞれの特徴を解説します。
築10年未満|設備重視の方におすすめ
築10年未満の物件は、オートロック、宅配ボックス、浴室乾燥機、温水洗浄便座、モニター付きインターホンなど、最新の設備が充実している傾向にあります。多くの設備メーカーが定める標準使用期間が10年であるため、築10年以内であれば設備の故障リスクも低いです。ただし、家賃は最も高い価格帯となります。
築10〜20年|コスパ重視の方におすすめ
築10〜20年の物件は、築年数の目安として最もバランスが取れたゾーンです。新築と比べて家賃が1〜2割安くなる傾向がありながら、新耐震基準に適合しており、設備もある程度整っています。リフォームやリノベーション済みの物件であれば、室内は新築同様にきれいなケースも多いです。
築20〜30年|家賃を抑えたい方におすすめ
築20〜30年の物件は、新築と比べて家賃が2〜3割安くなることが一般的です。物件数も豊富で選択肢が広がるため、立地や間取りなど他の条件を優先しやすくなります。ただし、設備が古い場合や、配管の劣化が始まっている可能性もあるため、内見時にしっかり確認することが大切です。
築30年以上|とにかく安さ重視の方向け
築30年以上の物件は、家賃が新築の3〜4割引きになることもあり、とにかくコストを抑えたい方には魅力的です。しかし、設備の老朽化や防音性・断熱性の低下、害虫の侵入リスクなど、デメリットも目立ってきます。築年数の目安としては、適切に管理・修繕されているかどうかが物件選びの決め手になります。
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築年数が古い賃貸物件のメリット・デメリット
築年数の目安を理解したうえで、築古物件のメリットとデメリットを整理しましょう。
メリット:家賃が安く選択肢が豊富
築古物件の最大のメリットは家賃の安さです。一般的に、築10年で約1割、築20年で約2割、築30年で約3割ほど家賃が下がる傾向にあります。また、築古物件は市場に多く出回っているため、同じ予算でもより広い間取りや好立地の物件を選べる可能性が高くなります。さらに、リノベーション済みで室内はきれいなのに家賃は割安という「お宝物件」に出会えることもあります。
デメリット:設備の老朽化と耐震性への不安
築古物件のデメリットは、設備の老朽化や水回りの劣化、防音性・断熱性の低下、耐震性への不安などが挙げられます。特に1981年5月以前に建てられた旧耐震基準の物件は、大規模な地震に対する安全性が現在の基準を満たしていない可能性があるため注意が必要です。ただし、耐震補強工事が実施されている物件もあるため、一概に古いから危ないとは言い切れません。
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築年数が古くても良い物件を見つける内見チェックポイント
築年数の目安にこだわりすぎず、内見で実際の状態を確認することが後悔しない物件選びの鍵です。
共用部分の管理状態を確認する
エントランス、廊下、ゴミ置き場、駐輪場などの共用部分がきれいに保たれているかを確認しましょう。共用部分がきちんと管理されている物件は、建物全体のメンテナンスも行き届いている可能性が高いです。逆に、共用部分が汚い・散らかっている物件は、管理が不十分なサインです。
水回りの状態を重点チェック
キッチン、浴室、トイレ、洗面台など水回りの状態は、築年数が古い物件ほど劣化が進みやすい部分です。蛇口からの水漏れ、排水の詰まり、カビの発生、給湯器の動作確認など、内見時に念入りにチェックしましょう。水回りがリフォームされている物件であれば、築年数が古くても快適に使えます。
防音性を確認する
築年数が古い木造や軽量鉄骨造の物件は、壁が薄く防音性が低い場合があります。内見時に隣室の物音が聞こえないか、廊下の足音が気にならないかを確認しましょう。壁を軽く叩いて、空洞の音がする場合は遮音性能が低い可能性があります。
建物の構造と耐震性を確認する
建物がRC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であれば、木造や軽量鉄骨造に比べて耐震性・防音性ともに優れています。また、建築年が1981年6月以降であれば新耐震基準に適合しているため、一定の安心感があります。
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まとめ|築年数の目安は自分の優先順位で決めよう
築年数の目安は、設備重視なら築10年以内、コスパ重視なら築10〜20年、家賃を抑えたいなら築20年以上が一つの基準です。ただし、築年数はあくまで物件選びの判断材料の一つであり、実際の住み心地は管理状態やリフォームの有無、建物の構造によって大きく左右されます。
築年数が古くても、適切に管理されリノベーション済みの物件であれば、快適に暮らすことは十分に可能です。大切なのは築年数の数字だけで判断するのではなく、内見で実際の状態を自分の目で確かめることです。
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