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「ペット可賃貸」「ペット相談可」「ペット共生型」の違い
ひと口にペット可の賃貸といっても、実は物件によって条件や設備に大きな違いがあります。まずは3つのタイプの違いを理解しておきましょう。
ペット可賃貸
ペットの種類・サイズ・頭数など、あらかじめ定められた条件の範囲内であれば飼育が認められている物件です。ただし、もともとペット不可だった物件を空室対策としてペット可に変更したケースもあり、その場合は防音性や設備がペット飼育に適していないこともあります。既存の入居者がペット飼育に理解がないケースもあるため、注意が必要です。
ペット相談可賃貸
ペットの種類や大きさ、しつけの状況などを個別に相談したうえで、飼育の可否が判断される物件です。必ずしも飼育が認められるわけではなく、大家さんの判断次第で断られることもあります。ペット可よりも飼い主が少ない傾向にあるため、騒音やにおいのトラブルが少ないというメリットがあります。
ペット共生型賃貸
ペットと一緒に暮らすことを前提に設計された物件です。防音性の高い構造、滑りにくい床材、足洗い場、ペット用フェンス、ドッグランなど、ペットと人の双方が快適に暮らせる設備が充実しています。入居者全員がペットを飼っている(または飼育に理解がある)ため、トラブルが少なく最も安心して暮らせるタイプですが、物件数が非常に少なく、家賃は高めに設定されています。予算に余裕がある方にはおすすめの選択肢です。
ペット可賃貸はやめた方がいいと言われる7つの理由
ペット可賃貸が「やめた方がいい」と言われる背景には、以下のような具体的なデメリットがあります。ペットを飼う方も飼わない方も、入居前にしっかり把握しておきましょう。
1. 初期費用・家賃が通常より高い
ペット可物件は、通常の賃貸物件と比べて敷金が1〜2ヶ月分多く設定されているのが一般的です。ペットによる床や壁の傷、においの残留など、退去時の原状回復費用が高額になりやすいことを見越した設定です。家賃も相場より1〜2割程度高いケースが多く、初期費用と月々の支出の両方で負担が大きくなります。さらに、敷金の一部または全額が「償却」として返金されない契約も多いため、入居前に必ず確認しましょう。
2. 騒音トラブルが起きやすい
犬の鳴き声や走り回る足音は、特に集合住宅では騒音トラブルの原因になりがちです。ペットを飼っている人同士であれば「お互い様」で済むことも、飼っていない入居者にとっては大きなストレスになります。もともとペット不可だった物件をペット可に変更したケースでは、防音性が十分でないことがあり、トラブルが発生しやすい傾向にあります。
3. においが気になることがある
動物特有の体臭やペットフードのにおい、排泄物のにおいは、自分では慣れてしまっても他の入居者には不快に感じられることがあります。共用部分のエレベーターや廊下にペットのにおいが残っているケースもあり、飼っていない入居者にとっては大きなマイナスポイントです。前の入居者がペットを飼っていた部屋では、壁紙や床材ににおいが染みついていることもあるため、内見時に必ず確認しましょう。
4. 退去費用が高額になりやすい
ペットによる壁紙のひっかき傷、フローリングの傷、におい残りなどは通常の経年劣化とは別扱いとなり、原状回復費用として入居者が負担する必要があります。壁紙の全面張り替えや床材の補修、専門業者による消臭クリーニングなどが必要になると、数十万円の費用がかかることも珍しくありません。退去時に想定外の出費で後悔しないよう、入居前に退去費用の目安を不動産会社に確認しておくことが大切です。
▼関連記事:退去費用の相場や敷金返還のルールを事前に確認しておくと安心です。
【2026年版】賃貸物件の退去費用、いくら?相場・内訳・敷金返還の全て
5. 物件数が少なく選択肢が限られる
ペット可物件は賃貸市場全体の中でもごく一部に限られています。都心部でもペット可物件の割合は全体の10〜15%程度とされており、エリアによってはさらに少なくなります。物件数が限られるため、立地や間取り、家賃などの条件をすべて満たす物件を見つけるのが難しく、何かを妥協せざるを得ないケースが少なくありません。引っ越しを検討する際にも選択肢が狭まるため、将来的な住み替えがしづらいというデメリットもあります。
6. 害虫が発生しやすい環境になりうる
ペットの餌や水を出しっぱなしにしたり、食べこぼしや抜け毛の掃除が行き届かなかったりすると、ゴキブリなどの害虫が発生しやすくなります。自分の部屋を清潔に保っていても、同じ建物内で他の飼い主の管理が不十分であれば、害虫が隣室から侵入するリスクがあります。衛生面が気になる方にとっては大きな懸念材料です。
7. 飼育条件に制約がある
ペット可賃貸であっても、飼育できるペットの種類やサイズ、頭数には制限があるのが一般的です。「小型犬1匹まで」「猫のみ可」「鳴き声のない動物に限る」といった条件が設けられていることが多く、大型犬や多頭飼いを希望する場合は物件の選択肢がさらに狭まります。入居後に条件に合わないペットを飼い始めると契約違反となり、退去を求められるリスクもあるため、契約前に飼育条件を必ず確認しましょう。
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ペットを飼わない人がペット可物件に住むデメリット
気に入った物件がたまたまペット可だった場合、ペットを飼わない人が住むことも可能です。しかし、その場合は以下のデメリットを理解しておく必要があります。
まず、他の入居者のペットによる騒音やにおいに悩まされる可能性があります。特に犬を飼っている入居者が多い物件では、早朝や深夜の鳴き声が気になるケースもあります。ペット可物件は家賃が高めに設定されているため、ペットを飼わないのに割高な家賃を支払うことになるのもデメリットです。
さらに、共用部分に落ちたペットの毛やフケなどによるアレルギー症状が出るリスクもあります。動物アレルギーのある方や、静かな環境を重視する方は、ペット可物件は避けた方がよいでしょう。ただし、将来的にペットを飼う予定がある方や、多少の音やにおいが気にならない方にとっては、物件の選択肢を広げる意味で検討する価値はあります。
▼関連記事:物件探しから契約までの流れを把握しておくとスムーズです。
賃貸契約の流れは意外とシンプル!初めての部屋探しでも迷わない完全ガイド
ペット可賃貸のメリットも知っておこう
デメリットが注目されがちなペット可賃貸ですが、メリットも少なくありません。ペットを飼う方にとっては、ペット可物件でなければそもそもペットと一緒に暮らすことができないため、必須の選択肢であることは言うまでもありません。
ペット可物件にはペットを大切にする住民が集まるため、飼い主同士のコミュニティが自然と形成されやすい環境があります。しつけのコツやおすすめの動物病院・トリミングサロンなどの情報交換ができ、特に一人暮らしの飼い主にとっては心強い存在になるでしょう。
管理会社によっては飼い主同士の交流会を開催しているところもあり、近所で飼われているペットを知ることでトラブルの予防にもつながります。また、将来的にペットを飼いたいと考えている方にとっては、最初からペット可物件に住んでおくことで、改めて引っ越す手間と費用を省けるメリットもあります。
後悔しないペット可賃貸の選び方
内見で共用部の管理状態をチェック
内見時には室内だけでなく、共用部の清掃状態やにおい、掲示板の内容を必ず確認しましょう。共用廊下やエレベーターにペットの毛やにおいが残っていないか、ゴミ置き場が清潔に保たれているかは、物件全体の管理レベルと住民のマナーを判断する重要な指標です。ペットの糞が放置されていたり、汚れが目立つ場合は、管理体制に問題がある可能性があります。掲示板にペットのマナーに関する注意書きが頻繁に貼られている場合も、住民間のトラブルが多い物件である可能性を示唆しています。
契約条件(償却・特約)を事前に確認
ペット可物件の契約では、敷金の償却条件や退去時の原状回復の範囲が通常と異なるケースが多いため、契約前に必ず確認しましょう。「敷金2ヶ月分のうち1ヶ月分は償却(返金なし)」「退去時に消臭クリーニング費用は入居者負担」などの特約が設けられていることがあります。これらの条件を事前に理解しておくことで、退去時に想定外の費用が発生するリスクを防げます。また、ペットを途中から飼い始める場合の追加敷金や、飼育をやめた場合の敷金返還の扱いについても確認しておくと安心です。
建物の構造と防音性を確認
ペットの鳴き声や足音によるトラブルを防ぐためには、建物の防音性が非常に重要です。木造や軽量鉄骨造の物件は音が響きやすいため、犬を飼う予定の方には鉄筋コンクリート造(RC造)の物件がおすすめです。また、線路沿いや大通り沿いの物件は周囲の環境音があるため、ペットの鳴き声が目立ちにくいというメリットもあります。内見時には壁の厚さや窓の防音性も意識してチェックしましょう。
周辺環境にペット関連施設があるか確認
ペットとの暮らしを快適にするためには、物件の周辺環境も重要なポイントです。動物病院、ペットショップ、トリミングサロンが徒歩圏にあるかを事前に確認しておきましょう。犬を飼う場合は、散歩に適した公園や遊歩道が近くにあるかも大切です。また、緊急時に対応してくれる夜間対応の動物病院が近くにあると、より安心してペットとの生活を送ることができます。
しつけと防音対策をしっかり行う
入居後のトラブルを防ぐためには、ペットのしつけと防音対策が欠かせません。無駄吠えの防止、トイレトレーニング、爪とぎの場所を決めるなど、基本的なしつけをしっかり行いましょう。床にはペット用の防音マットや滑り止めシートを敷くことで、足音の軽減と床の傷防止を同時に実現できます。しつけがうまくいかない場合は、ペットトレーナーに相談するのも有効な手段です。
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まとめ
「ペット可賃貸はやめた方がいい」と言われる背景には、初期費用や家賃の高さ、騒音・においのトラブルリスク、退去費用の高額化、物件数の少なさ、害虫リスク、飼育条件の制約など、具体的なデメリットが存在します。特にペットを飼わない方がペット可物件に住む場合は、他の入居者のペットによる騒音やにおいに悩まされるリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
一方で、ペットと暮らしたい方にとってペット可物件は不可欠な選択肢であり、飼い主コミュニティの形成やペットに理解のある住環境といったメリットもあります。後悔しないためには、内見での共用部チェック、契約条件の事前確認、建物の防音性の確認、周辺のペット関連施設の有無、入居後のしつけと防音対策の徹底が重要です。ペット可物件のデメリットを正しく理解したうえで、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが、ペットとの快適な暮らしへの第一歩です。
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