そもそもブラックリストとは?信用情報の基礎知識
まずは「ブラックリスト」の正確な意味と、賃貸契約との関係を理解しておきましょう。
ブラックリストとは信用情報に事故情報が登録された状態
実は「ブラックリスト」という名前のリストは存在しません。ブラックリストとは、信用情報機関に金融事故情報(延滞・滞納・債務整理・自己破産など)が登録された状態を指す俗称です。日本には主にCIC(クレジット系)、JICC(消費者金融系)、KSC(銀行系)の3つの信用情報機関があり、これらの機関に事故情報が登録されると、クレジットカードの新規発行やローンの審査に通りにくくなります。
ブラックリストに載る主な原因
ブラックリストに載る主な原因には、クレジットカードやローンの支払いの延滞(一般的に61日以上または3ヶ月以上の延滞)、任意整理・個人再生・自己破産などの債務整理、強制解約、代位弁済などがあります。また、賃貸業界においては、家賃の滞納情報が全国賃貸保証業協会(LICC)に登録されるケースもあります。
ブラックリストの情報はいつ消える?
信用情報機関に登録された事故情報は、永久に残るわけではありません。一般的に、延滞や任意整理の情報は完済から5年程度、自己破産や個人再生の情報は5〜10年程度で削除されます。自分の信用情報がどうなっているか不安な方は、各信用情報機関に「本人開示請求」を行うことで確認できます。手数料は数百円〜1,000円程度です。
ブラックリストが賃貸契約の審査に与える影響
ブラックリストの状態が賃貸契約の審査にどのように影響するのかを解説します。
影響が出るのは「信販系保証会社」を使う物件
賃貸契約の審査でブラックリストが最も影響するのは、信販系の保証会社を利用する物件です。信販系保証会社はクレジットカード会社の系列企業であり、CICやJICCなどの信用情報機関に直接アクセスして申込者の信用情報をチェックします。ブラックリストに登録されている場合、信販系保証会社の審査にはほぼ通りません。
独立系保証会社なら審査に通る可能性がある
一方、「独立系」と呼ばれる保証会社は、信用情報機関への照会を行わず、独自の基準で審査を行います。現在の収入や職業の安定性を重視するため、ブラックリストに載っていても審査に通る可能性があります。ブラックリストでも賃貸契約を希望する方は、独立系保証会社が使える物件を選ぶことが最も重要なポイントです。
保証会社不要の物件は影響を受けにくい
連帯保証人を立てることで保証会社の加入が不要となる物件もあります。保証会社を通さなければ信用情報がチェックされないため、ブラックリストの影響をほぼ受けずに賃貸契約が可能です。ただし、保証会社不要の物件は数が少ないのが現状です。
▶ 関連記事:【賃貸】連帯保証人がいない!でも大丈夫?保証会社・保証人不要物件の探し方
ブラックリストでも賃貸契約の審査に通る6つの方法
ブラックリストでも賃貸契約を成功させるための具体的な方法を解説します。
独立系の保証会社が使える物件を選ぶ
ブラックリストでも賃貸契約の審査に通る最も確実な方法は、独立系の保証会社が指定されている物件を選ぶことです。独立系保証会社は信用情報機関を照会しないため、過去の金融事故歴が審査に影響しません。不動産会社に「独立系の保証会社が使える物件を紹介してほしい」と伝えれば、対応してもらえるでしょう。
不動産会社に正直に現状を伝える
ブラックリストであることを不動産会社に隠したまま物件を探すと、信販系保証会社の物件を紹介されて何度も審査落ちを繰り返すことになりかねません。最初に正直に「過去に金融事故があり、信用情報に不安がある」と伝えることで、担当者が審査に通りやすい物件を優先的に紹介してくれます。
家賃を抑えた物件を選ぶ
収入に対して家賃の割合が低いほど、審査に通りやすくなります。ブラックリストの状態で賃貸契約を目指す場合は、手取りの3分の1以下、できれば4分の1以下の家賃に抑えた物件を選びましょう。年収に占める家賃の割合が低ければ、支払い能力への懸念が減り、審査通過の可能性が高まります。
連帯保証人を立てる
安定した収入がある親族を連帯保証人として立てることで、審査のハードルが下がります。連帯保証人がいれば保証会社を通さずに契約できる物件もあるため、ブラックリストの影響を受けずに賃貸契約ができる可能性があります。
親族に代理契約をしてもらう
自分の名義での審査が難しい場合、一定の収入がある親族に代わりに賃貸契約を結んでもらう「代理契約」という方法もあります。代理契約では代理者の信用情報が審査対象になるため、ブラックリストの本人は審査に影響しません。ただし、代理契約が可能かどうかは物件によって異なるため、事前に不動産会社に確認しましょう。
信用情報が回復してから申し込む
急いで引っ越す必要がない場合は、信用情報が回復するのを待ってから賃貸契約に申し込むのも選択肢の一つです。延滞情報は完済から5年程度で削除されるため、その間に安定した収入を確保しておくことで、審査に通りやすくなります。自分の信用情報がいつ消えるかは、信用情報機関への開示請求で確認できます。
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ブラックリストでも借りやすい賃貸物件の特徴
ブラックリストの状態でも審査に通りやすい賃貸物件には、いくつかの共通した特徴があります。
独立系保証会社と提携している物件
前述のとおり、独立系の保証会社が指定されている物件は、ブラックリストでも審査に通りやすい最も重要な条件です。物件情報だけでは保証会社の種類がわからないことが多いため、不動産会社に確認するのが確実です。
家賃が低めに設定されている物件
家賃が安い物件は、支払い能力に対する審査のハードルが下がります。また、家賃が低い物件はオーナー側もリスクが小さいと判断しやすいため、審査が柔軟になる傾向があります。
個人オーナーが直接管理している物件
大手管理会社が管理する物件は審査基準が統一的で厳しい傾向がありますが、個人オーナーが直接管理している物件は、オーナーの判断で柔軟に対応してもらえることがあります。収入証明をしっかり提示し、丁寧にコミュニケーションを取ることで、審査を通過できる可能性があります。
UR賃貸住宅
UR賃貸住宅(旧・公団住宅)は、保証人不要・保証会社不要で入居できるため、ブラックリストの影響を受けにくい物件です。ただし、入居には一定の収入基準を満たすか、家賃の一定期間分の貯蓄があることが条件となります。
ブラックリストで賃貸契約する際の注意点
ブラックリストの状態で賃貸契約を進める際に、知っておくべき注意点をまとめます。
クレジットカード払い必須の物件は避ける
一部の賃貸物件では、家賃の支払い方法としてクレジットカード払いが必須とされている場合があります。ブラックリストの状態ではクレジットカードの新規作成が困難なため、こうした物件は事実上契約ができません。口座引き落としや振込で支払える物件を選びましょう。
申込書に虚偽の情報を書かない
審査に通りたいからといって、年収や勤務先などに虚偽の情報を記載するのは厳禁です。虚偽申告は発覚すれば即座に審査不合格となるだけでなく、不動産業界内で共有され、今後の物件探しにも悪影響を及ぼす可能性があります。現状を正直に伝えたうえで、審査に通る方法を一緒に考えてもらいましょう。
同居人がブラックリストの場合の影響
賃貸契約の審査対象はあくまで「契約者」本人です。同居人(配偶者やパートナー)がブラックリストに載っていても、契約者本人の信用情報に問題がなければ、基本的に審査に影響はありません。ただし、同居人が連帯保証人を兼ねる場合は、同居人の信用情報もチェックされる可能性があるため注意が必要です。
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まとめ|ブラックリストでも賃貸契約は諦めなくてよい
ブラックリストに載っていても、賃貸契約を諦める必要はありません。最も重要なのは、「どの保証会社を使うか」を意識した物件選びです。独立系の保証会社が使える物件を選べば、ブラックリストの影響を最小限に抑えて審査に通る可能性が高まります。
そのためには、不動産会社に現状を正直に伝えることが何より大切です。信用情報に不安があることを事前に伝えれば、担当者が審査に通りやすい物件を優先的に紹介してくれます。一人で悩まず、まずは不動産会社に相談してみましょう。
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