賃貸の名義変更とは?2つのパターンを理解しよう
賃貸の名義変更には、大きく分けて2つのパターンがあります。まずはこの違いを理解しておきましょう。
パターン1:氏名変更のみ(契約者は同一人物)
結婚や離婚で苗字が変わった場合など、契約者本人は変わらず、氏名だけが変更になるケースです。この場合は比較的シンプルな手続きで完了し、管理会社に連絡して氏名変更届や戸籍謄本などの書類を提出するだけで済むことが多いです。入居審査が改めて行われることは基本的にありません。
パターン2:契約者そのものを変更(再契約・新規契約)
夫名義から妻名義に変更する、親名義から子名義に切り替える、法人契約から個人契約に変更するなど、契約者自体が別の人に変わるケースです。この場合は「名義変更」ではなく、現在の契約を一度解約し、新たな契約者の名義で再契約(新規契約)を結ぶ形になります。新たな契約者に対して入居審査が行われ、敷金・礼金・火災保険料などの初期費用が改めて必要になることが一般的です。
賃貸の名義変更が必要になるケースと対応方法
賃貸の名義変更が必要になる代表的なケースと、それぞれの対応方法を解説します。
結婚・離婚で苗字が変わった場合
結婚や離婚により苗字が変わった場合、契約者本人は同一人物のため、氏名変更の手続きで対応できます。管理会社に連絡し、新しい氏名が確認できる書類(戸籍謄本や住民票など)を提出すれば完了します。手続き自体は比較的簡単で、費用も無料または事務手数料(数千円程度)で済むケースが多いです。
結婚を機に契約者を配偶者に変更する場合
結婚を機に、契約者を配偶者に変更したい場合は、再契約が必要です。たとえば会社の家賃補助を受けるために、妻名義から夫名義に変更したいケースなどが該当します。新しい契約者に対して入居審査が行われ、初期費用も発生する可能性があります。
離婚後に元配偶者の名義で住み続けたい場合
離婚により契約者である配偶者が退去し、残った側がそのまま住み続けたい場合は、契約者の変更(再契約)が必要です。残った側の収入や信用状況によっては審査に通らないこともあるため、早めに管理会社に相談しましょう。
契約者が亡くなり同居家族が住み続ける場合
契約者が亡くなった場合、同居していた家族は賃借権を相続する形で住み続けることができます。ただし、名義変更の手続きは必要です。戸籍謄本など相続関係を証明する書類を提出し、管理会社と手続きを進めましょう。
親名義から子名義に変更する場合
学生時代に親名義で契約していた物件を、就職を機に自分の名義に切り替えたいケースです。契約者が変わるため再契約となり、子の収入や勤務先に対して入居審査が行われます。
法人契約から個人契約への変更
転職や退職に伴い、法人契約(社宅)から個人契約に切り替えたい場合は、法人契約を一度解約し、個人名義で新規契約を結ぶ形になります。
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賃貸の名義変更の手続きの流れ
賃貸の名義変更を行う際の一般的な手続きの流れを解説します。
氏名変更のみの場合の流れ
氏名変更のみの場合は、管理会社に連絡して変更の意向を伝え、指示に従って必要書類(氏名変更届、戸籍謄本、身分証明書など)を提出します。書類に不備がなければ、通常1〜2週間程度で手続きが完了します。
契約者を変更する場合(再契約)の流れ
契約者そのものを変更する場合は、まず管理会社に連絡して契約者変更の意向を伝えます。次に、現在の契約の解約手続きと、新しい契約者による入居申込・審査を並行して進めます。審査に通過したら、重要事項説明を受けて新しい賃貸借契約を締結し、初期費用を支払って手続き完了です。全体で2〜4週間程度かかることが一般的です。
賃貸の名義変更に必要な書類と費用
賃貸の名義変更に必要な書類と費用の目安を確認しておきましょう。
必要書類
氏名変更のみの場合は、身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)、戸籍謄本または住民票、印鑑が必要です。契約者を変更する再契約の場合は、これらに加えて、新しい契約者の収入証明書(源泉徴収票・給与明細など)、連帯保証人に関する書類が求められることが一般的です。
費用の目安
氏名変更のみの場合は、事務手数料として無料〜数万円程度で済むことがほとんどです。一方、契約者を変更する再契約の場合は、仲介手数料(家賃の0.5〜1ヶ月分)、敷金・礼金、火災保険料、保証会社利用料など、通常の入居時と同様の初期費用が発生する可能性があります。具体的な金額は物件や管理会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
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賃貸の名義変更をしないとどうなる?3つのリスク
名義変更が必要にもかかわらず手続きをしない場合、以下のリスクが生じます。
名義貸しとみなされ契約解除・強制退去のリスク
契約書上の名義人と実際の入居者が異なる状態は、「名義貸し」とみなされる可能性があります。名義貸しは賃貸借契約における重大な契約違反であり、最悪の場合は契約解除や強制退去、さらには詐欺罪に問われるリスクもあります。
家賃補助が受けられなくなるリスク
勤務先の家賃補助(住宅手当)は、契約者名義が社員本人であることが条件となっていることがほとんどです。名義変更をしないまま放置すると、本来受けられるはずの家賃補助が受けられなくなる可能性があります。
火災保険や保証会社の契約が無効になるリスク
名義人と実際の入居者が一致していないと、火災保険の補償が受けられなかったり、保証会社の保証が適用されなかったりすることがあります。万が一の事故やトラブルの際に保険が使えなければ、大きな損失を被ることになります。
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まとめ|賃貸の名義変更は早めに管理会社へ相談しよう
賃貸の名義変更は、氏名変更のみであれば比較的簡単な手続きで完了しますが、契約者そのものを変更する場合は再契約となり、審査や初期費用が必要になります。いずれのケースでも、名義変更が必要だと気づいた時点で、早めに管理会社に相談することが大切です。
名義変更を怠ると、名義貸しとみなされて契約解除のリスクがあるほか、家賃補助や保険の適用が受けられなくなる可能性もあります。手続きに不安がある方は、管理会社に丁寧に相談すれば、必要な書類や費用を案内してもらえます。
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